妊娠中にやる気がでない時にはどうしたらいい?
妊娠中のやる気は、体の変化にともなうものが多いです。精神的に不安定になりがちですよね。
何をするにしてもやる気がでない、ちょっとしたことでクヨクヨと落ち込んでしまう、といった症状のある人は非常に多いといわれています。
この問題は一般的な用語では、マタニティブルーとも言われます。
妊娠中のやる気とは?マタニティブルーとの関係
このような心の変化はマタニティブルーといって、妊娠中にホルモンバランスが大きく変化することが原因の一つと考えられています。
妊娠すると活発になるのがプロゲステロンという黄体ホルモンです。このホルモンは、流産を防ぐ目的で分泌されるものですが、マタニティブルーの辛い症状を引き起こすというデメリットもあるのです。月経前症候群といって、生理前にも落ち込んだりイライラしたりといった症状が出る場合がありますが、これもプロゲステロンの影響です。
また、ただでさえ女性は男性よりもうつになりやすい傾向にあります。妊娠という女性にとっての一大事に、感情が上手にコントロールできなくなることはよくあることといえるでしょう。
妊娠は妊婦にとって100%おめでたいもの?
一昔前までは、妊娠といえばおめでたいものに違いありませんでした。
でも、それは思い込みというもので、今はおめでたいものに加えてさまざまなプレッシャーが妊婦さんを襲っていることは明らかなのです。
- 無事に赤ちゃんを出産できるのだろうか
- 出産の痛みに耐えられるだろうか
- ちゃんと育てていけるのだろうか
などと不安はたくさんあるかと思います。
妊娠を機に仕事を辞めたという人であれば、生活バターンは大きく変わってリズムが狂ってしまったという人もいることでしょう。
妊婦さんの中には、不安か強くなった時に、妊娠を喜べなくなった自分を責めてしまう人もいます。
でも、プレッシャーがあるのは事実なのですよ。「妊娠はおめでたいもの、うれしいものなのに・・・」と自分を責めることはしないでくださいね。
とりあえずの対策は、ゆっくらい休むこと
やる気がでない時には、とりあえず何もしないでゆったりと過ごしてみてはどうでしょうか。
出産に加えて、赤ちゃんが生まれてきたらそれこそ眠る時間もままならないほど忙しい毎日がスタートします。今はゆっくりと休んで体力を温存しておくための時間なのだと考えてみるのも一つの方法といえるでしょう。
家事などは優先順位をつけて、やることを必要最小限にしてみると良いですよ。後回しにしても問題ないことって結構あるものです。一つやり終えたら少し休んでまた一つ、といった具合に少しずつ片づけていきましょう。
そして、妊娠中だからといって大事をとってばかりはいけませんよ。
たまには軽いウォーキングでもして外の風に当れば、気分転換にもなってリラックスできるというものです。仲の良い友人とお茶するのも良いですよね。
どうしようもない時は
でも、どうしてもやる気がでない、不安でしょうがないという場合には、専門のカウンセリングを受けてみることも効果的です。
マタニティブルーは放っておくとうつ病になることもあるので、症状が激しい場合やあまりに長引く場合には相談に行ってみましょう。
専門のカウンセリングというと敷居が高いと思う人もいるようですが、「誰に話すか」ということだけです。カウンセリングなら100%あなたの話を聞いてもらえます。
ダンナさんが忙しくて話を聞いてもらえないとか、体がだるくて家事を手伝ってもらえないとか、小さないことでも妊娠中という状況では心に負担になることも多くあります。負担になってあたりまえなので、カウンセリングを受けることはふつうのことなんですよ。
誰かに話すことで負担が減ってやる気が戻るかもしれませんよ?